2025年度の取り組み

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2025年度 室蘭商工会議所の取り組み

2025年度、本所において取り組んでいる重点事業並びに主な事業概要につきまして、ご紹介いたします。

災害発生時に相互支援へ 室蘭・伊達・登別の3商工会議所連携協定を締結

 4月7日(月)、伊達市の市民活動センターにおいて、室蘭・伊達・登別の3商工会議所「災害等非常時における相互協力に関する連携協定」の締結式を行いました。
 締結式では、室蘭の中田孔幸会頭、伊達の寿浅雅俊会頭、登別の木村義恭会頭が協定書に署名をしました。
 本協定は、災害時に会員企業への事業継続を支援するため、人的・物的支援を相互に行うことを目的としており、道内で商工会議所同士が自然災害に備えた協定を結ぶのは初めての取り組みとなります。
 被災した商工会議所に対しては、非常用食料や簡易トイレなどの物資を提供・貸与するほか、会議室や執務室など代替場所の提供、経営相談員をはじめとする応援職員の派遣などが盛り込まれています。
 また、会員企業の事業継続計画(BCP)策定支援や、有事を想定した訓練・備蓄品の分担準備、定期的な専務理事会議による情報共有などを通じて、支援体制の強化も図ります。
 本協定の背景には、有珠山の噴火や、日本海溝沿いを震源とする巨大地震などによる津波など、甚大な自然災害の発生が想定されており、近年頻発する大雨や地震、台風等への対応強化が求められていることから、同一経済圏で深い関係を築いてきた3商工会議所が連携すること
で、締結に至りました。
 本所中田会頭からは「経済分野だけでなく、防災面でも切磋琢磨しながら3商工会議所で連携していきたい」、登別の木村会頭からは「安心・安全の確保へ防災面の環境整備が必要。地域の宝を守るために取り組んでいきたい」、伊達の寿浅会頭からは「日ごろから連携の重要性を考えており、災害への備えが急務だった。西胆振には有珠山や倶多楽火山もあるが、連携を図ることで緊急時にも対応できる」とそれぞれコメントしました。 

キャリア教育事業先進事例視察研修を実施 日向市キャリア教育支援センター等を訪問

 4月9日(水)、10日(木)、宮崎県の日向市キャリア教育支援センター並びに鹿児島県鹿屋市のワークデザインラボおおすみにて視察研修を実施しました。
 当日は、中田会頭、菅原副会頭、今野経営支援・人材育成委員会委員長、山田専務理事のほか、室蘭市からは企画財政部佐竹企画課長らが参加しました。
 本視察研修では、地域のキャリア教育事業のプラットフォームとなる(仮称)室蘭キャリア教育センター設立の推進を図るため、その参考となる取り組みを進める団体や企業に伺い、これまでの実施状況や、運営上の課題、今後の方向性等について生の声を聞く事を目的に実施し
ました。
 9日に訪問した日向市キャリア教育支援センターは「日向の大人はみな子供たちの先生」をコンセプトに教育機関や市、関係行政機関、各業界団体、PTA、商工会議所等が一体となりキャリア教育に取り組んでおり、2018年には、キャリア教育推進連携表彰最優秀賞を受賞されております。
 説明された三樹センター長からは、異動を伴う教育関係者と産業界との太いパイプづくりとその継続の大切さや、キャリア教育の指導役の育成・確保、事業の進め方等について、これまでの実践を交えお話いただきました。
 また、10日に訪問した鹿屋市のワークデザインラボおおすみは、人材マッチングのコーディネートを通し、社会福祉や教育・子育てに貢献することを目指す取り組みを行っており、経済産業省の2024年度中小企業支援事業補助金(地域の人事部支援事業)の採択を受けております。
 説明された岡本社長からは、同社がこれまで行ってきた各地方や企業が抱える人材の課題への対応の経験や知見を活かし、地域の子ども達がその地域で働くためのフローづくりなどについての話を伺いました。

室蘭・伊達・登別商工会議所 広域経済開発懇談会を開催

 4月21日(月)、登別市の「ゆもと登別」において、広域経済開発懇談会を開催しました。
 本所からは、中田会頭、松永・篠原・山下副会頭、山田専務理事をはじめ、3商工会議所の正副会頭、担当正副委員長など25名が出席しました。
 開会にあたり、開催地である登別の木村会頭が挨拶で「先日の3商工会議所の災害発生時における連携協定締結など連携を密にしている。各々の地域性を交えながら、今後も3商工会議所が連携を深めていき、当地域の活性化につなげていきたい」と述べました。  
 本懇談会の議題は7月5日に北見市で開催される第73回全道商工会議所大会に提出する各商工会議所からの要望事項について審議しました。
 本所からは、エネルギー価格高騰、価格転嫁、人材確保・育成への支援を求める要望のほか、宿泊税の効果的な導入検討、洋上風力の推進、北海道PCB廃棄物処理事業後の地域振興策等の実施など、新規要望4項目を含む全32項目を提案。伊達商工会議所からは、国道37号の整備(渋滞緩和対策)や、漁港の整備(浚渫工事等)、DXの推進など11項目を提案。登別商工会議所からは、観光産業の振興やJR登別駅周辺の整備、外国人材の確保等の9項目を提案し3所合計52項目(共同提案項目を含む)を審議し承認されました。
 また、来年6月2日〜4日に全国商工会議所観光振興大会が北海道で開催されることから、登別商工会議所斎藤副会頭より「当エリアへの誘客等に向け魅力パンフレットの作成による情報発信など、様々な取り組みで3所連携を密にしていきたい」と述べ、今後も引き続き3所連携強化を確認しました。
 今回審議した要望事項は、第73回全道商工会議所大会に提出され、その後、国・北海道の関係部局に要望する予定です。

新入社員セミナー・交流会 2025を開催

 4月24日(木)、室蘭市市民会館において、市内会員企業の新入社員等を対象にした「新入社員セミナー・交流会2025」を開催し、会員企業16社から28名が受講しました。
 今回、講師を務めていただいたのは、ブラン・ジュテ 代表の上田菜香氏で、キャリアコンサルタントの資格を持ち、全道の学校や企業・自治体におけるセミナーの開催など幅広く活躍されております。
 セミナーでは、社会人としての言葉遣いをはじめ、お客様への対応・名刺交換や電話対応などの演習を行いました。セミナー後半では、グループワークを行い、正しい言葉の使い方などについて頭を悩ませながら、参加者同士が意見交換し、ビジネスにおける会話の仕方について確認しました。
 また、セミナー後には、同世代の働く仲間作りを目的に参加者同士の交流会を開催。食事をとりながらお互いの仕事の話やプライベートの話などで盛り上がり、有意義な交流会となりました。

室蘭やきとりの会 設立総会開催 〜地元ソウルフード リブランド化へ〜

 室蘭やきとりのリブランド化を図るとともに、地域の食文化によるマチおこしに貢献することを目指す「室蘭やきとりの会」の設立総会が4 月27日(日)、中島町の一平本店において開催しました。
 同会では、室蘭やきとりを「豚肉・たまねぎ・洋がらし・串・たれ」との定義づけを行い、市内外へより一層の浸透を図り、ブランド化を推進するとともに、品質向上や更なる美味しさを追求することを主要事業に計画しています。
 設立総会の冒頭、発足世話人会の代表である本所の中田会頭より、「これまで、食・観光・歴史をキーとした稼ぐ街づくりの実現並びに更なる地元活用を図るため、やきとり店や室蘭市・観光協会と共に、本会設立に向けた活動を進めてきました。魅力を内外に伝え、観光客等の来蘭者を増やしていきたいとの共通した思いを実現するため、これからも全力で応援します」との挨拶がありました。
 続いて、発足世話人会で中心的となり活動してきた、㈱なかむら家・伊勢広の中村社長から「先行する室蘭カレーラーメンの会とともに、市民が誇るソウルフードとして、B級グルメの2大ブランドとして、さらに育てていきたい。室蘭やきとりをもっと世の中へ広めていくことに邁進します」と設立にあたっての抱負を語られました。
 初代会長には、本所の松永副会頭が、その他の役員には副会長:石塚千津氏(一平本店)・宮古英樹氏(鳥辰本店)、幹事長:中村卓也氏(伊勢広)、幹事:後藤田勇人氏(くじら食堂)、監事:仲嶋憲一氏(観光協会)、事務局長:山田一正氏(室蘭商工会議所)が選任されました。また、青山室蘭市長、中田会頭、長谷川観光協会長は顧問並びに「室蘭やきとり大使」に任命されました。 

第1回議員選挙対策特別委員会を開催

 5月21日(水)、本所では、第1回議員選挙対策特別委員会を開催しました。
 当日は山田専務理事をはじめ、委員に委嘱された総務委員会委員長、6部会の各部会長が出席されました。
 委員会では、正副委員長の互選が行われ、委員長には観光サービス部会長の安藤則昭氏が、副委員長には平林商業部会長、久保工業部会長、内山総務委員長が選任されました。 

2025年度公共工事等に 関する説明・懇談会を開催

 6月5日(木)、室蘭プリンスホテルにおいて、建設業部会主管事業の2025年度公共工事等に関する説明・懇談会を開催し、同部会の役員・議員等18名が参加しました。
 当日は、説明者として室蘭市都市建設部土木課、建築管理課、経済部産業振興課の方々にご出席をいただき、今年度の主な公共工事の見通しや予定時期などに加え、中島地区の公園機能再編状況などについて説明をいただきました。
 参加者からは、工事の具体的な時期や内容について質問があったほか、支援施策に対する意見交換があり、今後は経済界と室蘭市が連携し、課題解決に向けて、
より充実した内容を展開していくことを確認しました。

室蘭キャリア教育センター発足に向けて準備会議を開催

 6月10日(火)、本所において(仮称)室蘭キャリア教育センターの発足に向けた準備会議を開催しました。
 当日は室蘭市や室蘭市教育委員会、胆振教育局、市内の各教育機関など10機関・団体から15名が参加。本所からは菅原副会頭、今野経営支援・人材育成委員会委員長、山田専務理事らが出席し、センターの構想案について活発な意見・情報交換が行われました。
 同センターは、「新卒者などの若い人の社会人としての意識が低くなっている」、「若年労働力の確保・育成が年々難しくなっている」等の地域企業の声を受け、地域一体となった子供から社会人まで全世代を対象としたキャリア教育による取り組みや、キャリア教育の地域のプラットフォームとなる機能を目指すもので、本所がまとめた「企業にやさしい街づくり」の中で提案され、中田会頭の会頭就任時の所信では、任期中に実現させたい旨が述べられております。 

事業環境変化対応のための経営相談会を開催

 6月23日(月)、室蘭プリンスホテルにおいて「事業環境変化対応のための経営相談会」を開催しました。
 この相談会は、インボイス制度への対応、物価高騰への対策、コロナ後の経営、デジタル化などの対応といった事業環境変化による影響を受ける事業者に対し支援を行うために開催したもので、当日は中小企業診断士、日本政策金融公庫室蘭支店、本所担当者が相談員として4社の相談に応じました。
 相談者の業種は、飲食業が2件、建設業が1件、サービス業が1件で、物価高騰の影響に伴う融資相談やアフターコロナにおける新事業展開などの相談があり、
相談員が制度や具体的な対応方法などについての説明を行っていました。
 相談者からは「資金繰りの不安が解消した」、「今後の事業展開について参考になった」などの感想が聞かれました。

「商工業対策に関する要望」 進捗状況等説明懇談会を開催

 7月2日(水)、室蘭プリンスホテルにおいて、本所が室蘭市に提出している「2025年度の商工業対策に関する要望」に係る進捗状況等の説明懇談会を開催しました。
 本所からは中田会頭をはじめ、副会頭、山田専務理事ほか役員・議員・常任委員45名が出席。室蘭市からは青山市長をはじめ、副市長、関係部長など10名に出席いただき、要望事項に対する進捗状況について説明をいただきました。
 本所からの要望項目は全32項目で「新規産業の創造」「街のリニューアル」「地域全体で育てる・根付かせるキャリア教育」「企業の持続性強化」の4つの大きなセンテンスに分類されており、青山市長からの総括説明後、各部長より、新規や一部新規項目を中心に説明があり、活発な意見交換が行われました。 

第 79 回むろらん港まつり総参加市民おどりを実施

 7月25日(金)〜27(日)までの3日間、本市最大のイベント「むろらん港まつり」が開催され、本所は、26日(土)に中央町で開催された「総参加市民おどり」の運営を担当しました。
 昨年は雨天で中止のため、今年は2年振りの開催となり、沿道には開催を待ち望んだ多くの方々が観覧され、全12梯団、総勢573名のほか、自由参加コーナーでの飛び入りの参加者も含め、猛暑のなか威勢よく踊っていただきました。
 参加梯団は、全員で華やかに衣装を揃えたり、思い思いに仮装したり、着ぐるみを登場させるなど、様々な趣向を凝らしていただきました。
 また、大きな独自の掛け声で景気づけるなどして、各々のカラーで会場を大いに盛り上げ、存分にギャラリーへアピールしていました。
 また、市内の小さなお子さん達による常連梯団の「こどもおどり隊」は、一般より短めのショートコースで元気一杯に踊りを披露していました。ゴール後には、
参加賞のお菓子が渡されると、疲れも吹き飛び、笑顔を見せていました。
 今回の市民おどりに、数十年ぶりに東京からの帰省に合わせて踊っていただいた方も参加され、昔を懐かしんでいました。 

第 11 回常議員会を開催 2026年度商工業対策要望/ 議員選挙日程を審議

 9月1日(月)本所会議室において、第11回常議員会を開催しました。
 当日は、中田会頭をはじめ、松永・篠原・成田・山下・髙柳・菅原副会頭、山田専務理事など18名の役員が出席されました。
 本会議では、2026年度の商工業対策に関する要望や10月で任期満了となる議員の改選に伴う選挙日程等の各議案を慎重に審議した結果、いずれも原案通り
決定いたしました。
 今回、決定した議員選挙日程では、9月24日(水)に1・2号議員会において3号議員が選任され、10 月1日(水)までに各部会において2号議員が選任。
10月14日(火)に1号議員の選挙が行われ、選任された全75名の議員において、11月1日から新体制が始まります。

第 12 回『むろらん広域センタービルまつり』を開催

 むろらん広域センタービル(株)と本所が主催し、テナント5機関(胆振総合振興局・室蘭市・北洋銀行室蘭中央支店・室蘭信用金庫本店・室蘭市商店街振興組合連合会)・むろらん広域センタービル管理組合・室蘭中央飲食店組合の協力のもと、第12回「むろらん広域センタービルまつり」を8月21日(木)に開催しました。
 昨年は、雨天のため中止となり、2年ぶりの開催ということもあり、当日は用意した300席がすぐに満席になりました。
 開会式では、むろらん広域センタービル(株)の青山代表取締役(室蘭市長)の挨拶の後、鏡開きが行われ、会場のあちらこちらで乾杯コールが響いていました。
 会場では、当ビルのテナント機関が取り組んでいる事業等が情報発信され、室蘭漁協のホタテチリバーガーの試食や木の箸づくり体験、輪投げ、くじ引きなど
の露店、燃料電池自動車(FCV)の展示などのイベントも実施しました。ほかにも、室蘭市から「くじらん」と北海道からは「いぶりONE・Jr」「エリカちゃん(北方領土イメージキャラクター)」、室蘭商工会議所からは「らんドル」が集合し、子供たちとの写真撮影が人気となっていました。
 また、「ビルまつり」に協賛いただいた、室蘭中央飲食店組合の加盟店が各店ごとに一夜限りのサービスを企画していただき、ビルまつり終了後には協賛店へ足を運ぶ姿も見られました。
 好天に恵まれ、ビル入居者の交流や近隣地域にお住まいの方、仕事帰りの方、小さなお子さま連れの家族、大勢の皆様が参加し、ビアガーデンでは、去りゆく夏を惜しみながら、ビルまつりを楽しんでいました。